【PV】BARBEE BOYS - 暗闇でDANCE

去年25周年を記念した再結成で全国ツアーを行い、今年の三月には21年ぶりの武道館ライヴも行った、BARBEE BOYSのメジャーデビューシングル。84年発表。


もう昔から大好きなバンドと大好きな曲なのですが、特筆したいのはこのPVの格好良さ!エロティックでスタイリッシュ。BARBEE BOYSのアダルトな魅力を引き立てています。サングラスをかけた杏子さんがまたエロかっこいい事。最後途切れてるのが残念ですけれども…


いくら年月が過ぎても、BARBEE BOYSの音楽が持つ強烈な個性は一度聴いたら二度と離れることはありません。再結成ライヴで一層その音楽の魅力は深まっていて、これからも日本の音楽界で唯一無二の存在で有り続けて欲しいなあと願う次第です。

【楽曲】Silver Apples - Program

お久しぶりです。この数週間はちょっと色々あってネットがいじれなかったりしました><


Silver Applesは67年に結成された、ニューヨーク出身のサイケデリック・ロックバンドです。
60年代という早い段階から先駆的な電子音楽を生み出し、以降のエレクトロニック・ミュージックのアーティスト達にサンプリングのネタに使われたりと多大な影響を与えたそうです。この曲は68年発表のファーストアルバム、「Silver Apples」からの一曲。

音と音の断片の中から聴こえる、憂鬱で静かなメロディ。そこに被さるようにコラージュされた、ノイズや話し声、そしてクラシック音楽(何の曲だったか忘れた)。この曲にあるその不気味でサイケデリックな世界観は、知名度こそ劣るもののニュー・オーダーの「ブルー・マンデー」に通ずるモノがあるような気さえします。
68年にこの曲が生まれたというのは、やっぱり凄い事だと思う。実験的なんだけど凄くポップというか、そのメロディの魅力に取り憑かれてしまいました。

【CD】天国のドア(松任谷由実)

天国のドア

天国のドア

松任谷由実の、90年に残したオリジナルアルバム。
日本のアルバム作品のなかで、レコード業界史上初の総出荷枚数200万枚を突破したアルバムだそうです。90年代はCDがとにかく飛ぶように売れた時代だったのですが、その先駆けとなった作品とも言えると思います。
シングルカットされた曲が一つも無いという点でも、200万枚を売り上げたアルバムとしては特徴的な作品かもしれません。しかしどの曲も総じてクオリティが高く、ライヴ等で頻繁に演奏される名曲が揃っています。


オープニングナンバーの「Miss BROADCAST」や7曲目「Man In the Moon」の歌詞からは、バブル絶頂期だった当時の日本社会の高揚感が感じられます。
それとは対照的に、2曲目の「時はかげろう」や10曲目の「SAVE OUR SHIP」のような、美しく幻想的なバラードも収録。中でも「時はかげろう」のサビのリフレインは、一度聴くと忘れられません。「SAVE OUR SHIP」はTBS系の紀行番組「ロシアの風・宇宙の風・ユーミン」のテーマソングでした。これも名バラード!


このアルバムの中でも特筆すべき名曲は、去年の夏の恋愛を引きづりながらもそこから立ち直ろうとする主人公の姿を描いた失恋ソングの8曲目「残暑」でしょう。しとやかで流れるような美しいメロディが本当に素晴らしい。夏から秋へと季節が変わって行くこの時期にピッタリの曲だと思います。
その後に続く底抜けに明るいタイトルナンバー「天国のドア」や、イントロの東洋的なメロディが印象的な4曲目「満月のフォーチュン」など、一つ一つの曲が本当に粒ぞろい。何回聴いても飽きが来ないアルバムだと思います。


あと、個人的に好きな曲は3曲目の「A(エース)はここにある」。サビのメロディが凄いかわいくて好きです(^o^)歌詞もすごいかわいい。





【楽曲】Flower Travellin' Band - Satori Pt.1


以前調べ物をしていた時に偶然この曲に出会ってしまい、一発でノックアウトされてしまいました。70年結成の日本のロックバンド、フラワー・トラベリン・バンドの71年発表の楽曲です。


耳をつんざくような甲高い絶叫から始まる、特異で禍々しい強烈な演奏。当時アメリカやイギリスで台頭してきたサイケデリック・ロックハード・ロックが持つその芸術性や暴力性が、最もよく傑出されている好例の一つではないでしょうか。そしてそこに含まれている東洋的なセンスが、より一層このバンドの特異性を確かなものにしている最大の魅力だと思います。
一度聴いたら忘れられなくなる、ショッキングな音楽。これが71年という早い段階で、しかも日本から生まれてきたのだから凄い。逆に言えば、寧ろ日本人だからこそこうした音楽を作る事ができたとも言えるのかも知れませんが。とはいえ71年というと日本ではまだフォークソング全盛の時代、まだロック音楽というジャンルそのものが完全に一般に浸透したとは言えなかった時代だと言うそうなので尚更衝撃的です。


歌は全編英詩。考えてみれば70年頃の日本のロック音楽情勢というのははっぴいえんど等の登場を皮切りに、「日本語ロック」というそれまでになかった新しいロックのスタイルが提唱され、それまでの英詩でロック音楽をやっていたバンドとその立場を異にしていた時代で、まあこの辺の話は色々とめんどくさそうなのでおいておくにしても(興味ある人は「日本語ロック論争」で調べてみて下さい)、とにかくフラワー・トラベリン・バンドは英詩でロックをやるというスタイルでもって、日本以上に海外でその音楽が高く評価されたようです。
時代の事を考えるといくらか仕方のない所はあるのかもしれませんが、とにかくもっと多くの人に聴かれて欲しい音楽です。今一番CDが欲しいバンド。金があればなあ…(^o^)

【楽曲】夜叉ケ池 - 人間椅子


87年の結成以来、「『日本の』ドゥーム・メタルバンド」としてその唯一無二の世界観と文学的な音楽作品を生み出し続けている人間椅子の、初期の傑作ナンバー。
静かで荘厳な歌い出しから始まり、前半は日本的なメロディと怪しく幻想的なアコースティックギターの旋律に思わずうっとりしてしまいそうですが、中盤からの転調によって、熱く激しいメタルナンバーへと燃え上がっていきます。転調直前の三人のコーラスからはレッド・ツェッペリンの名曲「天国への階段」を彷彿とさせるような。7分間に及ぶ、ドラマチックで壮大なナンバーです。


タイトルの由来は恐らく文豪・泉鏡花の戯曲からでしょう。人間椅子の音楽にみられる感性豊かでユーモラスな歌詞の世界観は、様々な文学作品を題材にとる文学へのリスペクトが功を成しているものだと思われます。

【楽曲】Mandrake - 飾り窓の出来事


随分と更新に間が空いてしまい申し訳ない><;
先日の日曜日にNHK-FMで放送された「今日は一日“プログレ”三昧」で聴いた曲の中で、個人的に最も衝撃を受けた曲。
平沢進P-MODELを結成する前、その前身となったプログレロックバンド「マンドレイク」で発表した楽曲です。


まず平沢進が元々プログレ出身の人だった事自体、テクノ音楽をやる師匠の姿しかみた事が無かった自分にとっては驚きだったのですが、それ以上に昔から平沢進平沢進だったと言いたくなるような圧倒的な音楽センス、そして透き通るその歌声に脱帽。自分の場合、平沢進の音楽は「妄想代理人」や「パプリカ」、「ベルセルク」などの作品を通じてその魅力にどんどん惹かれていったのですが(最初に聴いたアルバムは「救済の技法」だった)、この曲は個人的に今まで聴いてきた平沢進の楽曲の中でも一番衝撃的に響いた曲でした。もっとも平沢進のアルバムを全部持ってるわけじゃないし、P-MODEL時代のものも合わせれば膨大な作品量を残している人なので、ホントに「ニワカが何言ってんだ!」って感じに思われそうなのですが…


番組中のトークで言われていたことだったのですが、日本の場合、プログレの音楽をやっていた音楽家の人達がその後にアニメやゲーム音楽の作曲を担当するようになっていったという流れがあるらしく、プログレの音楽とアニメやゲームの音楽はお互いに高い親和性があるようです。
事実この曲を聴いてても納得できる所があるというか、凄くゲーム音楽っぽいですよね。90年代中盤頃のスクウェアのラスボス戦みたいな…(妙にピンポイントな例え) どちらかというとゲーム音楽プログレ音楽の世界観や構成に影響を受けたといった方が正しいのかな。
今ではゲーム音楽やアニメが好きな人達が、プログレの音楽にも興味を持つようになっていってるという流れがあるようで、そこからまたプログレの魅力の再発見というか、新しいプログレムーヴメントの復興に繋がって行く事を密かに期待しております。
あと、自分の場合は先日の「“プログレ”三昧」を聴いて以来、(この曲の影響もあるけど)日本のプログレバンドというのをもっとたくさん知っていこうと思って、色々と勉強中の次第であります。やっぱりプログレは奥が深いというか、プログレって、いいな。と改めてその魅力に気づかされる、そんなステキな番組でした。

【楽曲】We Insist ! - An Architect

昨日はNHK-FMで「今日は一日“プログレ”三昧」という特番を昼12時〜深夜1時という長時間に渡ってやっていて(一昨日の土曜日には「“ゲーム音楽”三昧」をやっていた)、自分は夜八時頃の後半部から聴き始めたのですが、番組で流れた曲の中でも特に印象的だった、衝撃を受けた曲を紹介。


フランスのプログレッシヴ・ロックバンドとのことですが、歌詞は英語です。不気味で揺れるようなリズムに乗って淡々とした歌い出しで(後半は熱く)歌い上げられるボーカルがカッコイイ!演奏も転調や変則的な音が盛んに用いられ、いかにもプログレらしい様相を成しています。
流石にヨーロッパはプログレの本場というか、中でもフランスのプログレはなかなか聴く機会が少ない(自分があんまり詳しくないだけだけど…)のでそういう意味でも印象に残る曲でした。(←※追記:今思いだしたけどそういえばフランスのプログレバンドといえば「マグマ」がありましたね。あれを忘れるとは…^o^)


ラジオで聴いた曲の中で、もう一つ紹介したいものがあるのですが、それは後でまた時間がある時に…^o^